シャープ製(AY-L80X2)実はこの機種のエアコンクリーニングを頼まれるのはこのお宅が初めてで今回が2回目のクリーニングです。前回分解で苦労しました。そして今回も!エアコンのフロントカバーを止めてあるビスを全て外し、上部はグラグラで外れても、下部がバッチリはまっていてビクともしないんです。

鏡と特殊工具が必要!

おかしいなぁ!全てビスは外したのに何が効いているんだぁ?いろいろと調べますがわかりません。電源の取り出し用のカバーが左右にあるんですが、そのカバーを外して鏡で覗いてみるとなんとフロントカバーの爪がバッチリはまっています。爪を特殊工具で持ち上げないと外れません。無理やり引き抜く事も出来ません。

鏡を見ながら爪を押し上げるとなんの苦労もなくスッとフロントカバーが外れます。(^^)/ 前回は先がⅬに曲がった工具がなかったので翌日出直した覚えがあります。なのに今回は、以前分解した方法をものの見事に忘れていました。おかしいなぁ!おかしいなぁと前回は外せたのに今回はどうして外せないんだぁ?と考えていると突然神が降りてきました。そうだっけ!と何事もなかったような素振りで鏡と特殊工具を取り出して外しました。

高額なエアコンになる程、分解が複雑になるのはどのメーカーも同じですが特殊な工具が必要なこの機種は特別と言う他ありません。初期のシャープ製お掃除機能付きエアコンは、かなり複雑で面倒でしたが新製品が出る度に分解しやすくなっていきましたがこの機種は先祖返りでした。

このシャープ製のエアコンを取り付けているご家庭はかなり珍しいのではないかと考えられます。その理由として製造番号があります。

製造番号をみて下さい。91000022です。最初の1桁目が「製造年数の下1ケタ」ですから2019年の9ですね。次に2桁目が「製造月」ですが10ですから10月でしょうか。残りの桁が「製造番号」らしいです。多分22台目 つまり2019年10月製造の22台目って事になると思います。

製造番号を見る限りあまり普及していない機種らしい事がわかります。私もこの機種のクリーニングを頼まれたのはこのお宅が初めてでした。その後もこのお宅以外にこの機種のクリーニングを頼まれた事はありません。大変貴重な体験でした。

分解に爪の位置確認に鏡は必要ですが、もしかしたら短いマイナスドライバーで爪を押し上げる事が出来るかも!この機種に又、会える事があったらやってみようと思います。